前泊とは?そのメリットについて解説

夜のりんくうたうん・前泊候補地 飛行機
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飛行機における前泊とは、飛行機に乗るために、空港周辺のホテルに前日に宿泊し、次の日に飛行機で移動することを言います。当日に飛行機に乗れるのであれば、余分に宿泊費をかけずに移動できるため、一見よさそうに見えますが、前泊にはさまざまなメリットがあります。ここでは、前泊について細かく解説していきます。

前泊のメリットとは何か?

朝早い航空便に対応できる

朝の5時~8時台の飛行機の場合、自宅を深夜の時間帯に出発する必要があり、近場であっても、深夜2~3時に自宅を出発というケースが多いです。その時間帯の場合、そもそも空港までの公共交通機関が運行されていないため、タクシーと自家用車以外では空港まで移動ができません。特に遠方の場合、早朝便のために、公共交通で深夜の時間帯に移動するというのは不可能です。そのため、前日の夕方に空港近辺のホテルに宿泊することで、次の日の朝に、空港への到着が可能になり、朝の航空便にスムーズに搭乗できるというメリットがあります。

例えば、朝6:30の飛行機に乗る場合、国内線であれば4:30~5:00頃に到着する必要がありますが、その時間帯に利用できる公共交通は多くありません。そのため、前日の夕方にホテルに宿泊すれば、次の日の早朝にチェックアウトし、朝の時間帯に空港へ到着できるのです。

朝の時間帯の飛行機を、そもそも使う機会は多くないのでは?と思うかもしれませんが、朝の時間帯は、日中の航空便に比べて安い航空便が多いです。例えば、格安航空のLCCでも最安値の飛行機は、朝5時~8時台が多いです。航空券の運賃節約のために、朝の時間帯に飛行機を利用するのであれば、前泊も必要になるということですね。

もっとも、ホテル代がかかる分、朝の安い飛行機を利用しても、日中の飛行機を利用する場合と比べて、節約にならないのでは?という意見があります。これはケースバイケースです。航空券の価格差が数千円程度であればそうですが、価格差は大きければ、節約になる場合もあります。またホテル代によっても異なります。これは、別の項目で解説していきます。

空港への到着の遅れのリスクを減らせる

公共交通の遅れなどによって、空港への到着が遅れることがあります。しかし、前泊をはさむことで、そのリスクを最大限に減らせる、もしくはゼロにできます。前日にホテルに泊まるだけであれば、飛行機のチェックインの時間を気にする必要はありませんし、仮に遅れてもホテルのチェックイン時間が遅くなるだけです。

例えば、前日に空港近辺のホテルに宿泊し、次の日にホテルから空港まで徒歩で移動できるのであれば、遅れるリスクはほぼゼロになります。特に、国際線を利用する場合など、絶対に遅れてはならないような場合は、遅れた場合は致命的ですので、前泊した方が良いでしょう。

移動ストレスの軽減・睡眠不足の解消

空港までの長距離移動の疲労を前泊によって軽減し、次の日の移動を楽にできるという点もあります。遠方からの移動の場合、空港に移動するまでが大変で、さらに飛行機で移動するのも大変です。特に長時間のフライトになる国際線の場合、現地に到着するまで横になって寝れず、疲労が蓄積しますが、前泊によってその問題を解消できます。また、荷物の整理、荷造りの分散が行えるメリットもあります。

前泊するホテルを拠点として観光・買い物が可能

例えば、成田空港の前泊で、成田駅近辺のホテルに宿泊するのであれば、成田山観光やホテル周辺で買い物ができます。

コスト的には負担増?節約?

わざわざホテルに泊まるため、そのホテル代が余分にかかるデメリットはあるかもしれません。しかし、ビジネスを行っていて、リスクを限りなく低くしたいのであれば、必要経費かと思います。

もっとも、負担になるかならないかは、前日の移動手段を安い手段に変えるなどして調整が可能です。例えば、当日であれば、新幹線と特急で空港まで移動する手段を、時間に余裕があれば、高速バスで移動すれば、交通費を節約できます。その分ホテル代が上乗せされても、ホテル代自体が高くなければ、ほとんど変わらないこともあります。当日の移動が10,000円で、前泊する場合の移動を4,000円まで下げて、ホテル代を6,000円であれば、トータルの出費は同じですよね。前泊で、トータルの費用を安くするのは難しいですが、トントンまでもっていくことはできます。

後泊

なお飛行機を利用した後に、ホテルに宿泊する後泊もあります。空港への遅れのリスク以外は、こちらも、目的とメリット共に同じで、移動による負担軽減・疲労回復のメリットがあります。また、帰りの飛行機で、到着後に自宅までの移動手段がなく、ホテルで後泊するというケースもあります。前泊に比べて、空港近辺のホテルに宿泊する必要がないので、宿泊する場所は、前泊に比べて広がります。

どこのホテル、どのようなホテルに宿泊するのか?

基本的には空港近辺、鉄道で数分~数十分の範囲、または徒歩圏内、もしくは空港内にあるホテルで宿泊するケースがあります。

  • 空港直結のエアポートホテル

空港直結ではあるのですが、エアポートホテルは宿泊費が高く、10,000円を超えることも珍しくありません。金銭に余裕のある人向けです。

ホテル日航関西空港・空港直結 ホテル日航関西空港

  • 空港周辺の送迎サービスを行っているホテル

空港近辺にあり、無料のシャトルバスを運行しているホテルで宿泊する場合です。宿泊費はホテルによりますが、普通のビジネスホテルと大きく変わりません。ただし、シャトルバスの運行時間には注意が必要で、自分が空港に到着する時間帯に運行されているかを確認する必要があります。

成田ゲートウェイホテル送迎あり 成田ゲートウェイホテル

  • 空港から徒歩圏内のホテル

徒歩5分以内が理想ですが、徒歩10分~20分程度でも問題ないでしょう。もっとも、歩く場所が屋根付きでなく、天候の影響を受ける場合は、バスや鉄道で移動できる場所の方が良いです。

京急羽田イノベーションシティ徒歩数分 京急EXイン 羽田イノベーションシティ

  • 空港行きの鉄道・バスが発着する駅周辺

例えば成田空港であれば、成田駅近辺のホテルです。また、都心のホテルでも良いでしょう。例えば、関西空港であれば、大阪駅、難波駅近辺のホテルですね。なお、宿泊先の選択肢が豊富にあるため、安いホテルで前泊もできます。ただし、公共交通での移動になるため、事故や天候などで運休になると移動できないリスクもありますし、あまりに離れていると、遅れによるリスクが増えます。

Jホテルりんくう、駅隣接 Jホテルりんくう

  • 空港内のカプセルホテル

エアポートホテルとは違い、空港直結のカプセルホテルを併設している空港もあります。エアポートホテルに比べて、宿泊費が安く、5,000円~8,000円程度で利用できるので良いですが、個室部屋ではないため、快適性やセキリティの面では問題があります。

ナインアワーズ成田・空港直結・やや安めのカプセルホテル