高知徳島の移動（バスと鉄道、乗り換えがあっても競合）

四国の南部に位置し、高知県の県庁所在地である高知と、四国東部に位置し、徳島県の県庁所在地である徳島との距離は約150キロ離れています。この区間の移動手段は、特急列車と高速バスの2つのルートがあります。ここでは、それぞれを比較してみていきます。

特急南風・剣山・在来線

	高知駅⇔特急南風⇔阿波池田駅 ⇔特急剣山⇔徳島駅	グリーン　：7,130円 指定席　　：6,360円 自由席　　：5,830円 移動時間：2時間30分
（普通列車の場合）	⇔JR徳島線在来線⇔徳島駅	グリーン　：6,130円 指定席　　：5,360円 自由席　　：4,830円 移動時間：3時間36分

初めに鉄道を見ていきます。このルートでは、高知阿波池田間を特急「南風」、阿波池田間徳島間は、特急「剣山」、および在来線の普通列車に乗り換えて移動します。運賃は自由席の5,830円、在来線を利用する場合は1,000円安くなり、4,830円です。割引切符は複数の切符が、がJR四国旅行より販売されています。このうち、最も安いのは学生トク割2枚回数券、次が「スマえきトク割切符」、その次が「トク2割2枚回数券」です。いずれも特急のみを利用する場合に利用できます。

移動時間は、特急の乗り継ぎで約2時間30分、徳島阿波池田間の在来線を利用する場合は3時間36分です。運行本数は、「南風」が1時間あたり1本ですが、「剣山」は少なく、1日3本のみの運行です。そのため、「剣山」が運行されていない時間帯は、在来線の普通列車を利用することになります。

JR+ツアーを利用する。

徳島もしくは高知で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も選択肢の1つです。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。具体例をあげてみていきます。

高知駅⇔特急南風⇔阿波池田駅 ⇔特急剣山⇔徳島駅

13,800円～

別々に予約した場合 鉄道；5,830円×2 ホテル；5,000円～ 合計：16,600円～

ツアーは、特急いしづち・うずしおの往復料金と、ホテル料金が含まれます。ホテルの料金は、安いビジネスホテルの5,000円台と仮定します。すべてが込みで13,800円ですが、別々に予約すると、最低でも16,600円かかります。差額は2,800円で、ツアーの方が安くなります。これを、片道当たりの運賃で計算すると4,400円です。

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高速バス

高知駅・はりやま橋・一宮BT ⇔高知徳島エクスプレス⇔ ・三好・脇町・土成・徳島駅

4,000円

2時間50分

次に高速バスを見ていきます。高速バスは、高知徳島エクスプレスが両都市間を運行しています。高知駅を発着とし、徳島側を中心に複数のバス停に停車します。徳島側では、鈴江・徳島大学などに停車し、徳島駅を発着とします。このバスは途中、徳島自動車道沿線の三好・脇町・土成にも停車します。高知徳島間の都市間移動だけではなく、徳島西部と高知方面の移動にも便利なバスです。運行本数は1日4便、朝夕にそれぞれ2便運行されています。バスの運賃は4,000円ですが、学割で3,400円、往復割引で片道あたり3,600円まで安くできます。移動時間は約2時間50分で、鉄道に比べて少し長いですが、一般道や高速道路の渋滞で、これより長くなる可能性はあります。

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まとめ

以上をまとめると、運賃の面では高速バス、移動時間の面では鉄道が有利な状況ですが、乗り換えなく移動できる点を踏まえると、高速バスが良いでしょう。ただし、移動時間の面では鉄道が最速で、割引切符を利用すれば、高速バスと同じくらい安くできることを考えると、鉄道が必ずしも不利とは限りません。特急「剣山」の本数が少ないデメリットがありますが、高速バスも本数は多くないため、本数の少なさは大きなデメリットにはなりません。ただし、阿波池田徳島間を在来線で移動するのであれば、鉄道は不利で、移動時間も長くなるため、高速バスの方が有利になります。

移動時間比較早見表