ここでは九州南部に位置する鹿児島市と、沖縄本島間の移動について移動手段を比較していきます。両都市間は、770km以上離れています。陸路での移動は不可能なので、移動手段は、飛行機とフェリーの2つがあります。ここでは、鹿児島側は鹿児島中央駅を発着として、沖縄側は飛行機は那覇空港、フェリーは那覇港を発着として、それぞれを比較してみていきます。
LCC(格安航空(ピーチ))
![]() | 鹿児島中央駅⇔高速バス⇔鹿児島空港 鹿児島空港⇔ソラシドエアー⇔那覇空港 | バス:1,500円 飛行機:13,440円~ 合計:14,940円~ | 約40分 約1時間50分 合計:約3時間30分 |
はじめに飛行機を見ていきます。鹿児島那覇間にはソラシドエアが1日2便、朝と夕方に運行しています。航空券の最安値は13,440円からで、鹿児島市内と空港を結ぶ高速バスを合わせると、最安値で14,940円です。
移動時間は約3時間30分で、飛行時間自体は1時間50分です。
空港から那覇市内に出る場合は、ゆいレールおよび空港間の連絡バスを利用します。ゆいレールは、フェリー乗り場、那覇バスターミナルの最寄り駅である旭橋まで10分程度、料金は290円で移動できます。
フェリー(マルエフェリー)
![]() | 鹿児島中央駅⇔路線バス⇔鹿児島港 *時刻表はフェリーの時刻に対応 | バス:190円 |
![]() | 18:00発→ 翌19:00着 鹿児島港⇔マルエフェリー⇔那覇港 翌08:30着← 7:00発 | 2等 14,880円 (寝台B+2,080円) (寝台A+6,280円) 合計:15,070円~ |
次にフェリーでの移動についてみていきます。鹿児島那覇間はマルエフェリーが特定日に運行しています。航行距離が長いため、毎日運航ではない点には注意が必要です。フェリーは鹿児島港を夕方6時、那覇港を朝7時に出航し、次の日の夜7時に那覇港、朝8時30分に鹿児島港に到着します。ほぼ1日を移動に費やし、船内で1泊します。そのため、後述する運賃には、1泊の宿泊料も含まれています。
運賃は最安値の2等で14,880円、バスの運賃も合わせると15,070円です。プライバシー確保のために、寝台Bを選択した場合、プラスで料金がかかりますが、それでも17,150円です。運賃は飛行機よりも高いものの、宿泊込みであることを考えるとコストパフォーマンスは高く、ビジネスホテルに宿泊するよりも安くつきます。船内では横になって寝られ、入浴もでき食事もできます。ただし、夜行バスのように深夜の間に移動し、朝に到着するようなダイヤではないため、特に鹿児島→那覇方面については、下船後に宿泊が必要になります。それを踏まえると、少し利用しづらくもあります。
フェリーの他のメリットとしては、沖縄本島の北部、本部にも立ち寄る点です。名護や本部が発着である場合、飛行機の場合は、わざわざ那覇まで移動しなければならないため、運賃も移動時間も余分にかかりますが、フェリーの場合は、那覇まで移動する手間が省けます。また沖縄以外の島にも立ち寄るため、例えば那覇名瀬間を移動する場合は、フェリーがメインルートの1つになるでしょう。
那覇港は那覇の中心部、バスターミナルから徒歩15分の距離にあります。ゆいモノレールの最寄り駅である旭橋も近く、周辺にはレストラン・ホテル・レンタカーも点在しているため、拠点としては悪くありません。なお、那覇空港は目と鼻の先であり、ゆいモノレールで旭橋から10分程度で移動できます。
ツアーを利用して移動する
飛行機を利用する場合、1泊以上ホテルで宿泊するのであれば、ツアーパックを申し込む方法もあります。これは1人以上から利用できるツアーを利用します。料金は往復の交通費+宿泊費を含んだ料金で、通常価格よりも安い値段で提供されています。ツアーのメリットは、通常価格より割引されるのと、ホテルと合わせて予約できる点です。また、別のサイトでホテルを予約する必要がなく、一括で予約ができるため、時間が節約できます。
まとめ
以上をまとめると、メインの移動手段としては、毎日かつ1日2便運行されている飛行機になるでしょう。時間的制約があるビジネスでの移動では、移動時間の長いフェリーは難しいです。しかし、料金の比較では、フェリーのコストパフォーマンスも高く、さらに船旅を楽しむことができることを考えると、個人の旅行で時間的制約がなければ、フェリーの移動も十分選択肢に入るでしょう。また、名護や本部など沖縄本島の北部が発着の場合は、わざわざ那覇空港まで向かう手前がなくなります。
移動手段比較早見表
移動手段 | 運賃 | 移動時間 |
飛行機(ソラシドエアー) | 14,940円~ | 約3時間30分 |
マルエフェリー | 15,070円~ | 鹿児島→那覇 夜発翌日夜着 那覇→鹿児島 朝発翌日朝着 |