松山高知の移動手段比較(鉄道は大回り?)

高知駅の龍馬像 四国本州・四国内の移動
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四国の西側に位置し、愛媛県の県庁所在地である松山市と、四国南部に位置する高知との距離は直線距離では約120キロ離れています。ただし、鉄道やバスの移動では大回りルートになり、200km以上の距離を移動します。この区間の移動手段は、鉄道と高速バスの2つがあるので、それぞれを比較してみていきます。

鉄道(特急しおかぜ・南風乗り継ぎ)


特急南風
松山駅⇔特急しおかぜ⇔多度津⇔特急南風⇔高知駅グリーン :16,290
指定席  :11,750円

自由席  :9,890円

移動時間:4時間21分

初めに鉄道を見ていきます。このルートでは、予讃線の特急しおかぜ・土讃線経由の特急南風を利用します。途中、香川県の多度津で乗り換える必要があり、直通列車での移動はできません。最も安い運賃は自由席の9,890円です。JR四国の割引切符はどの都市間も充実しているのですが、松山高知間については、学割以外の割引切符はありません。

学割グリーン15,120円
指定席 10,580円
自由席 8,720円
学割証明必要
*料金は回数券1回あたりに自由席の料金を加算。指定席、グリーン席も利用可能。

移動時間は、約4時間21分です鉄道ルートは大回りするルートであり乗り換えもあるため、移動時間が長くなります。運行本数は特急「しおかぜ」「南風」いずれも、朝~夕まで1時間辺り1本運行されています。本数の多さゆえに、多度津での乗り換えの待ち時間は、さほど長くないと思われます。

JR+ツアーを利用する。

松山もしくは高知で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も選択肢の1つです。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。具体例をあげてみていきます。

特急南風松山駅⇔特急しおかぜ⇔多度津
⇔特急南風⇔高知駅
16,900円~別々に予約した場合
鉄道;9,890円×2
ホテル;5,000円~
合計:24,780円
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

ツアーは特急しおかぜ・特急南風の往復料金と、ホテル料金が含まれます。ホテルの料金は、安いビジネスホテルの5,000円台と仮定します。すべて込みで16,900円ですが、別々に予約すると、最低でも24,780円かかります。差額は7,880円で、ツアーの方が大幅に安くなります。これを、片道当たりの運賃で計算すると5,950円と、通常運賃よりも大幅に安くなる計算になります。

松山高知のツアーを検索する

高速バス

JR四国バス・伊予鉄・とさでんJR松山駅・松山市駅・松山IC・川内IC⇔
なんごくエクスプレス⇔三島川之江IC
・高知中央IC・高知駅・はりやま橋
4,000円3時間3分

次に高速バスを見ていきます。高速バスは、なんごくエクスプレスが両都市間を運行しています。JR四国松山支店を発着とし、松山駅・松山市駅をはじめ松山都市圏の各所に停車したのち、三島川之江にも停車、高知側は高知中央IC・高知駅・はりやま橋に停車します。

運賃は4,000円ですが、往復割引で3,600円(片道あたり)、回数券で1枚あたり3,680円、特割1(1日前購入)では、3,000円という安さで利用できます。移動時間は約3時間ですが、松山や高知市内、または高速道路の混雑の状況によって前後します。運行本数は、1日あたり5本と多く、朝・日中・夕方の時間帯に運行されています。

松山高知間の高速バスを検索する

まとめ

以上をまとめると、運賃・移動時間とともに高速バスの方が有利で、運賃も高く、移動時間も長い鉄道はメリットがありません。ツアーを利用することで、安く移動ができるものの、それでも高速バスの運賃にはかないません。最も、運行本数の面では鉄道の方が本数が多く、1時間あたり1本の運行なので、鉄道の方が時間の融通が利きやすい点と、定時制が高いメリットはあります。

移動時間比較早見表

通常運賃最安値運賃移動時間備考
鉄道9,890円———4時間21分
ツアー5,950円~通常運賃は、ホテル代を
5,000円差し引き、片道運賃で計算
高速バス4,000円3,000円3時間3分学割を除くと最安値は回数券(1回あたり)