ここでは九州北部の福岡・北九州と宮城県仙台市の都市間移動について、移動手段を比較していきます。福岡と仙台は、1500km以上も離れており長距離の移動です。新幹線と飛行機の2つの移動手段があります。夜行バスやフェリーは運行されていません。ここでは、2つの移動手段について、博多駅・小倉駅・仙台駅を発着として比較していきます。
山陽・東海道・東北新幹線
![]() ![]() | 博多⇔山陽・東海道・東北新幹線⇔仙台 | グランクラス45,270円 グリーン 42,120円 指定席 31,200円 自由席 29,480円 | 合計:7時間5分 |
![]() ![]() | 小倉⇔山陽・東海道・東北新幹線⇔仙台 | グランクラス44,720円 グリーン 41,570円 指定席 30,650円 自由席 28,930円 | 合計:6時間50分 |
はじめに、鉄道でのルートを比較します。それぞれの駅から山陽・東海道・東北新幹線を乗り継いで移動します。東京駅まで東海道・山陽新幹線、東京仙台間は、東北新幹線を利用します。運賃は自由席で28,480円・28,930円です。この区間は、JR3社をまたぐ区間になるので、割引切符は設定されていません。JR西日本のe5489、JR東海のEx予約、JR東日本のえきねっとを利用できますが、複数の切符を購入することになり、複雑になるのでお勧めできません。また、早特の切符は、指定された時刻の指定された列車に乗車する必要があるため、乗り換えで遅れると、切符が無効になるリスクがあります。なお、えきねっとでは、東京仙台間については、福岡東京間の切符と合わせて、トクだ値の切符も購入できます。
下記は、学生割引の料金になります。
博多 | 小倉 | ||
学割 | グランクラス41,900円 グリーン 38,750円 指定席 27,830円 自由席 26,110円 | グランクラス41,460円 グリーン 38,310円 指定席 27,390円 自由席 25,670円 | 学割証明必要 |
移動時間は約7時間です。速達列車である「のぞみ」「はやぶさ」を利用した場合でもこれだけの時間がかかります。停車駅の多い列車「ひかり」「こだま」を利用すれば、移動時間は8時間を超えるでしょう。東京仙台間については、自由席のある「やまびこ」を利用する人も少なくないと思いますが、多少移動時間が長くなることは覚悟した方が良いでしょう。運行本数は東海道・山陽新幹線区間両方を走行する列車で1時間あたり2~3本運行されています。博多東京間は、全体の運行本数は多いですが、福岡東京間を直通する「のぞみ」は、それほど多くない点には注意が必要です。東北新幹線は、「はやぶさ」「やまびこ」が1時間あたり5~6本と、高頻度で運行されています。
福岡空港⇔仙台空港の飛行機
![]() | 福岡空港⇔ANA・JAL ⇔仙台空港⇔仙台空港鉄道 ⇔仙台駅 | 飛行機:12,900円~ 鉄道:660円 | 飛行機:約1時間50分 バス:25分 |
博多発着 | 博多駅⇔市営地下鉄⇔福岡空港 | 260円 合計:13,760円~ | 約5分 合計:約3時間20分 |
小倉発着 | 小倉駅⇔山陽新幹線⇔博多駅 ⇔市営地下鉄⇔福岡空港 | 2,420円 合計:15,940円~ | 約35分 合計:約3時間50分 |
次に、飛行機を利用するルートを見ていきます。この場合、JAL・ANA・IBEXの航空便が1日7便運行されています。航空券の価格は安いものでも12,900円からあり、IBEXの航空券が比較的安く購入できます。鉄道の運賃も合わせると、博多は13,760円、小倉は15,940円です。ただし、航空券の値段によってはこれよりも高くなることがあり、新幹線と変わらない日もあります。移動時間は、待ち時間+1時間を考慮すると、約3時間20分~3時間50分です。新幹線と比べると、移動時間はこちらの方が大幅に短くなります。運行本数の多さ、空港と主要ターミナルへのアクセスの利便性を考えても、飛行機が現実的な手段になるでしょう。
まとめ
以上をまとめると、交通費、移動時間とともに飛行機が有利で、鉄道はいずれも高額になるため、移動手段としては論外です。格安航空券が手に入らなくても、移動時間の短い飛行機が有利でしょう。下記に博多、小倉発着の移動手段比較を掲載しておきます。
博多:移動手段比較
ルート | 交通費 | 移動時間 | 備考 |
鉄道 | 29,480円 | 7時間5分 | |
飛行機 | 13,760円~ | 3時間20分 | 空港まで鉄道 |
小倉:移動手段比較
ルート | 交通費 | 移動時間 | 備考 |
鉄道 | 28,930円 | 6時間50分 | |
飛行機 | 15,940円~ | 3時間50分 | 空港まで鉄道 |