福北（福岡・北九州）徳島の移動手段比較（飛行機もフェリーも利用できる）

九州北部に位置する福岡・北九州と、四国東部に位置する徳島との距離は約590キロ離れています。この区間の移動手段は、鉄道と高速バス（夜行）に加え、飛行機・フェリーの4つがあるので、それぞれを比較してみていきます。

山陽新幹線・快速マリンライナー・特急うずしお

	博多駅 ⇔山陽新幹線⇔岡山駅 ⇔快速マリンライナー⇔高松駅 ⇔特急うずしお⇔⇔徳島駅	グリーン　：23,250円 指定席　　：17,960円 自由席　　：15,720円 移動時間：4時間5分
	小倉駅 ⇔山陽新幹線⇔岡山駅 ⇔快速マリンライナー⇔高松駅 ⇔特急うずしお⇔⇔徳島駅	グリーン　：20,500円 指定席　　：16,420円 自由席　　：14,390円 移動時間：3時間49分

初めに鉄道を見ていきます。このルートでは、福岡岡山間を新幹線、岡山高松間は在来線の快速マリンライナー、そして高松徳島間は、特急うずしおを利用します。岡山徳島間は、直通の列車が運行されていないため、合わせて2回、特急に乗り換える必要があります。運賃は小倉14,390円、博多15,720円です。割引切符は、学割と博多往復切符の２つが利用できます。

これらの中で一番割引率が高いのは学割です。学割以外では、JR四国旅行が販売する博多往復きっぷが利用できます。これを利用すれば通常運賃よりも560円安くできます。

移動時間に関しては、博多が約4時間、小倉が約3時間50分です。岡山駅で、高松駅の乗り換えも含みますが、乗り換えの接続が悪ければ、これよりも長くなる可能性があります。また、これは速達の「のぞみ」「みずほ」を利用した場合で、「ひかり」「さくら」「こだま」を利用する場合は、さらに移動時間は長くなります。運行本数は1時間あたり4本～6本あります。のぞみも1時間あたり2～3本なので、速達列車も利用しやすいです。マリンライナーについては、1時間あたり2本、うずしおは、1時間あたり1本運行されています。

なお、鉄道ルートの場合、新神戸まで新幹線、そこから高速バスを利用する方法もあります。高速バスは高頻度で運行されており、かつ、乗り換えが1回のみで楽ではありますが、新幹線の区間が長くなる分、交通費も高くなり、一方で、移動時間が短くなるわけではないのでお勧めできません。

JR+ツアーを利用する。

徳島もしくは福岡で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も選択肢の1つです。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。具体例をあげてみていきます。

博多駅⇔山陽新幹線⇔岡山駅 ⇔快速マリンライナー⇔高松駅 ⇔特急うずしお⇔⇔徳島駅 （ホテル1泊あり）

34,000円～

別々に予約した場合 新幹線；15,720円×2 ホテル；5,000円～ 合計：36,440円～

ツアーは山陽新幹線・マリンライナー・特急うずしおの往復料金とホテル料金が含まれます。ホテルの料金は、安いビジネスホテルの5,000円台と仮定します。すべてが込みで34,000円ですが、別々に予約すると、最低でも36,440円かかります。差額は2,440円です。これを、片道当たりの運賃で計算すると14,050円となり、通常運賃よりも安くなります。割引切符の少ないこの区間は、ツアーを利用して交通費を節約できます。

福岡徳島のツアーを検索する

高速バス（夜行バス）

鳴門IC・徳島（八百屋町） ⇔KOTOBUS⇔ 小倉・Heartsステーション博多

7,900円～10,400円

21～23時発6時～8時着

次に高速バスを見ていきます。高速バスは、夜行バスが1便、琴平バスによって運行されています。徳島と鳴門に停車し、福岡では小倉、博多に停車します。このバスは、途中高松にも停車する他、コトバスステーション琴平で別の夜行バスに乗り換えるという特殊な形態のバスです。乗り換えがあるのは、琴平で徳島・高松・高知方面から別々のバスでくる乗客が、1つのバスに乗り換えるのが理由です。そのため、夜行バスでありながら、乗り換えがあるのが特徴です。料金は7,900円～10,400円で、日によって料金は変動します。ただし、早割や学割が利用でき、最大6,900円で利用できます。

なお、福岡発に限り、高松行きの「さぬきエクスプレス」から、徳島行きの「高徳エクスプレス」に乗り換えることで、高松徳島間が500円で利用できるという割引を行っており、このバスを利用しても移動ができます。福岡高松間については、こちらの記事で解説しています。

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福岡空港⇔徳島空港の飛行機

	福岡空港⇔JAL⇔徳島空港 ⇔徳島空港線⇔新潟駅	飛行機：15,290円～ バス：800円	飛行機：約1時間 バス：40分
博多発着	博多駅⇔市営地下鉄⇔福岡空港	260円 合計：16,350円～	約5分 合計：約2時間45分
小倉発着	小倉駅⇔山陽新幹線⇔博多駅 ⇔市営地下鉄⇔福岡空港	2,420円 合計：18,510円～	約35分 合計：約3時間15分

次に、飛行機を利用するルートを見ていきます。この場合、JALが1日2便、朝と夕方に運行されています。航空券の価格は安いものでも15,290円からあり、鉄道の運賃も合わせると、博多は16,350円、小倉は18,510円です。ただし、航空券の値段によってはこれよりも高くなることがあります。小倉の料金が高いのは、新幹線を利用しているためで、この区間を在来線にすることで、交通費を節約できますが、移動時間は長くなります。移動時間は、待ち時間+1時間を考慮すると、博多が約2時間45分、小倉が3時間15分です。この場合、博多と小倉で特徴が異なってきます。

博多の場合、移動時間は3時間を下回り、移動手段の中では最速です。航空券の価格は、新幹線よりも少し高いものの、時間短縮効果があるので、利用する価値はあるでしょう。

一方、小倉の場合、交通費は新幹線よりも高く、移動時間については、新幹線と比べて30分～40分程度しか短くなりません。最速の移動手段ではあるものの、飛行機の優位性は決して高くありません。

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オーシャン東九フェリー

次にフェリーでの移動ルートを見ていきます。フェリーは、新門司港と徳島港を結ぶオーシャン東九フェリーを利用します。このフェリーは北九州と東京を結ぶフェリーで、途中徳島港に立ち寄ります。

	徳島駅⇔徳島バス⇔徳島港 ⇔オーシャン東九フェリー⇔新門司港 ⇔送迎タクシー⇔門司駅	徳島バス：250円 フェリー：11,330円～ 門司タクシー：400円 合計：11,980円～	上り 18～19時発 9時着 下り 13時発 5時～6時着
（小倉から）	小倉駅⇔JR鹿児島本線⇔門司駅	JR：240円 合計：12,220円～
（博多から）	博多駅⇔JR山陽新幹線⇔小倉駅 ⇔JR鹿児島本線⇔門司駅	JR：2,380円 合計：14,360円～

フェリーは、上りは夕方に新門司港発、次の日の朝に到着します。下りの場合は、午後1時に出発し、次の日の朝に到着します。下りの場合は、出発時間が少し中途半端ですが、いずれも、船内で1泊しながら移動ができます。夜行バスと同じような形ですが、違うのは、フェリーは、相部屋は横になって寝られ、入浴、食事ができる点です。相部屋は、雑魚寝部屋ではなく、カプセルホテルのような設計で、プライバシーを確保して休めます。フェリーの料金は11,330円、ターミナルまでの移動も含めると、上記のようになります。決して安くはない料金ですが、これは、実質宿泊費を含む形になります。宿泊費が節約できて、新幹線や飛行機よりも安いのですから、他の移動手段に比べても圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。

デメリットとしては、乗り換えの多さで、特に福岡側では、新門司港と門司駅がタクシー、門司駅から小倉まで在来線と、2回乗り換えがあります。博多方面が発着の場合、さらに乗り換えの回数は増えます。もっとも、博多門司間を在来線で移動するのであれば、乗り換えは必要なく、時間はかかるものの、新幹線より安く移動できます。

まとめ

以上をまとめると、もっとも運賃が安いのは、宿泊費も節約できる夜行バスです。ただし、快適性も考慮すると、横になって休めるフェリーが、コストパフォーマンスが良く、実質一番安く移動できる手段です。移動時間の面では飛行機が最速ですが、小倉発着の場合、新幹線よりも大幅に短縮されるわけではありません。

移動時間比較早見表（博多徳島間）

移動時間比較早見表（小倉徳島間）