大阪は関西および西日本の経済の中心都市で、京都は日本を代表する観光都市です。同時に、両都市は京阪神都市圏の主要都市でもあります。両都市間は約50km離れており、都市間移動としては短距離ですが、移動需要は多い地域です。移動手段は、JR・阪急・京阪・高速バスの4つの移動手段があります。なお、新幹線は移動時間短縮にはならないため、ここでは細かく扱いません。京都駅と大阪駅(梅田)を発着として、それぞれを比較してみていきます。
JR東海道線(京都線)新快速
![]() | 大阪駅⇔JR東海道線新快速⇔京都駅 | 運賃:580円 移動時間:約30分 |
はじめにJRの在来線を利用したルートを見ていきます。この場合、JR東海道本線の快速列車を利用して移動します。快速は580円で乗車できます。快速を利用する限り、特急券は必要ありません。移動時間は快速で約30分、普通列車の場合は45分程度かかります。運行本数は、新快速が1時間あたり4~5本運行されています。普通列車も含めれば、高頻度で運行されており充実しています。
JR西日本の在来線は、クロスシートを備えた車両が運行されており、着席できれば快適に移動ができます。ただし、どの時間帯も利用者が多い区間であり、立席で移動することも多いです。確実に着席する方法として、新快速のAシート(有料座席サービス)を利用する方法があります。これは、指定席券(840円)およびチケットレス指定席券(600円)を別途購入することで利用できるサービスです。このほか、快速うれシートという座席サービスも利用でき、+300円~530円で利用できます。こちらはクロスシートだけでなく、ロングシートの指定席もあります。ただし、これらが利用できる列車は、朝夕の時間帯が中心(一部で日中)であり、すべての列車で利用できるわけではない点には注意が必要です。
JR東海道新幹線・特急サンダーバード・はるか・はくと
| 大阪駅⇔JR東海道線⇔新大阪駅 ⇔JR東海道新幹線⇔京都駅 | 自由席:1,450円 移動時間:約30分 | |
![]() | 大阪駅⇔特急列車⇔京都駅 | 指定席:1,870円 移動時間:約30分 |
次に、新幹線および特急列車の移動を比較します。特急列車はサンダーバード・はるか(関空発着)・はくとが利用できます。ただし、メインは前者2つであり、スーパー「はくと」は1日1便のみです。特急や新幹線は、移動時間の面ではほとんど短縮にならず、にもかかわらず特急料金が追加されます。新快速のAシートの方が安く、1,180円~1,420円ですから、わざわざ利用するメリットはないと思います。特に新幹線については、新大阪駅乗り換えが必要になります。京都新大阪間のみであれば、短縮効果がありますが、大阪駅方面の場合、乗り換え時間で相殺されてしまいます。
阪急京都線特急・準特急
![]() | 阪急梅田駅⇔阪急京都線特急・準特急 ⇔烏丸/四条⇔京都市営地下鉄⇔京都駅 | 運賃:630円 (地下鉄は220円) | 約1時間~ (地下鉄は10分) |
次に阪急電鉄を利用するルートを比較します。このルートでは大阪(阪急梅田駅)と京都の烏丸間を阪急の特急および準特急、四条駅と京都駅間を地下鉄で移動します。運賃は630円ですが、阪急区間のみでは450円です。移動時間は特急・準特急では約1時間ですが、阪急区間のみでは、乗り換え時間も引いて約50分、準急では約1時間です。運行本数は、阪急の特急は1時間あたり6本、準急でも3本運行されています。
京都駅と大阪駅間の移動であれば、阪急のルートは劣勢で、乗り換えのないJRの方が安くて速く便利です。ただし、京都側において、京都駅より北側、終点である京都河原、四条など四条通周辺が発着であれば、こちらの方が便利で、乗り換えなしで移動できます。JRで移動する場合、わざわざ京都駅までバスや地下鉄などで移動する手間があるからです。
京都大阪間で運行される特急・準特急はプライベースと呼ばれる有料座席サービスがあります。これは8両の列車のうち1両のみで利用できるサービスで、+500円を払うことで利用できます。利用できる列車はすべての特急・準特急で朝~夜まで利用できます。
京阪本線特急
| 大阪駅⇔大阪環状線⇔京橋駅 ⇔京阪本線特急⇔丹波橋駅 ⇔近鉄京都線⇔京都駅 | 運賃:810円 | 約1時間5分~ |
次に京阪電気鉄道の特急を利用するルートを比較します。このルートの場合、京阪電鉄の列車を利用するために、大阪京橋間はJR、丹波橋京都間は近鉄に乗り換えて移動します。その場合、運賃は880円で、移動時間は乗り換えも含めて、特急で約1時間5分です。運行本数は特急が1時間あたり5本、それより遅い準急は4本運行されています。
単純に大阪駅と京都駅間の移動であれば、複数回の乗り換えがあり、運賃も高いためお勧めできません。JRの方が便利です。ただし、発着地が京阪線の駅から近い場合は、このルートが良いでしょう。例えば、京都側は祇園四条や七条駅、これら駅は円山公園や清水寺からそれほど離れていません。大阪側は天満橋や大阪梅田より少し南の淀屋橋であれば、JRよりも京阪の方が便利です。なお、京阪特急を全線、京都の三条駅と大阪の淀屋橋間を利用した場合は、運賃は490円、移動時間は52分です。
京阪の特急には、全車両のうち2両が特別車両の有料の座席指定サービス「プレミアムカー」があり、+400円~500円払うことで指定席を利用できます。このサービスは特急および一部の急行で利用できます。また通勤時間帯限定で、全車指定席のライナー列車も、+380円~400円払うことで利用できます。
高速バス(特急ニュースター号)
![]() | 大阪城・東大阪⇔ニュースター号 ⇔高速京田辺・京都駅・清水五条・祇園五条 | 運賃:1,100円 ~1,300円 | 1時間40分 |
最後に高速バスを比較します。大阪京都間にはニュースター号という高速バスが運行されています。これは、大阪城ホテルニューオータニ大阪を発着とし、京都駅、清水五条、祇園五条を結ぶバスです。渋滞の少ない第二京阪道路を走行し、途中京田辺に立ち寄ります。運賃は1,100円~1,300円、移動時間は約1時間40分を要します。ただし、渋滞によってはこれより長くなることがあります。運行本数は大阪市と京都市内を結ぶバスは、京都方面に朝1便、大阪方面に夕方1便のみです。多くのバスは京都駅と東大阪布施駅を結びます。
基本的にこのバスは、東大阪と京都を結ぶバスであり、それらの通勤・通学・観光の需要に対応したバスです。運賃の高さや移動時間の面から考えると、大阪と京都のメインの移動手段にはなり得ません。発着が東大阪であれば、利用するメリットはあり、乗り換えなしで移動できます。その場合の運賃は1,000円、移動時間は1時間10分です。
まとめ
以上をまとめると、単純に大阪駅と京都駅間であれば、JRが最も有利です。運賃が安いことに加え、移動時間では最速です。新幹線や特急は移動時間短縮にならないので、選択肢としては論外です。阪急・京阪および高速バスは、単純に大阪駅と京都駅間では、乗り換えが発生するため不便ですが、発着が私鉄およびバス停周辺であれば、わざわざJRに乗り換えるよりも、これらルートで移動した方が便利ですし、安いです。例えば、阪急であれば四条通周辺、京都河原・四条。京阪であれば祇園四条や七条、および天満橋や淀屋橋。高速バスは東大阪発着の場合です。
座席指定サービスの比較においては、日中も、ほぼすべての特急で利用できる阪急・京阪が有利で、JRは朝夕の時間帯、一部の列車のみしか利用できないため、劣勢です。快適性の面では、高速バスが快適ですが、運行本数の少なさや運賃の高さ、移動時間の長さがデメリットです。
移動手段比較早見表(大阪駅⇔京都駅)
| 移動手段 | 通常運賃 | 座席指定料金 (乗車券含む) | 移動時間 | 備考 |
| JR東海道線快速 | 580円 | 880円~1,420円 | 30分~ | |
| 阪急特急 | 630円 (490円) | 1,130円 (990円) | 1時間 (50分) | ()は阪急区間のみの料金 |
| 京阪特急 | 810円 (490円) | 1,210円~1,310円 (890円~990円) | 1時間5分 (52分) | ()は京阪区間のみ 淀屋橋三条間の料金 |
| 高速バス | 1,100円 ~1,300円 | 1時間40分 |






