札幌青森の移動手段比較(飛行機が最速?てつかなきっぷもあり)

青森市 北海道本州の移動
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札幌市は北海道の中心都市であり政令指定都市でもあります。青森市は本州の北端に位置し、北海道と本州の交通の要所でもあります。両都市間はかなり離れていますが、移動手段は、鉄道・飛行機の2つがあります。ここではそれぞれを比較してみていきます。

鉄道(特急北斗・北海道新幹線)

特急北斗
E4系北海道新幹線
札幌⇔特急北斗号⇔新函館北斗
⇔北海道新幹線⇔新青森
⇔奥羽本線⇔青森
29,210円(グランクラス)
22,210円(グリーン)
16,280円(指定席)
5時間10分
*自由席はなし、指定席のみ。

はじめに鉄道を見ていきます。鉄道の場合、札幌新函館間を特急北斗、新函館以南は北海道新幹線で移動します。料金は最安値で15,280円から、移動時間は約5時間10分です。両都市間は約450km離れていますが、新幹線が全通していないため、移動時間は長いです。北海道新幹線が全線開業すれば、2時間30分程度まで短縮されると思われます。運行本数は、特急北斗が1日10本、1時間30分~2時間に1本の運行間隔で、新幹線は1時間~1時間30分間隔で運行されています。JR北海道は、JR東日本と同じ「えきねっと」というウェブサイトがあり、こちらを利用することで、札幌青森間の割引切符を購入できます。割引切符は以下に上げます。

札幌新函館北斗間
特急券トクだ値18,010円~8,490円(指定席)1日前まで購入可能。10~15%割引
特急券トクだ値146,590円~7,540円(指定席)13日前まで購入可能。25~30%割引
新函館北斗青森間*
トクだ値16,460円(指定席)1日前まで購入可能。10~20%割引
トクだ値144,890円(指定席)13日前まで購入可能。30~40%割引
トクだ値214,110円(指定席)21日前まで購入可能。50%割引
学生割引27,490円(グランクラス)
20,490円(グリーン席)
14,560円(指定席)
乗車券が2割引き、学割証明が必要
*新函館北斗青森間の料金は、新幹線区間に加え、新青森青森間の在来線区間190円の料金も含めた料金。

特急と新幹線、それぞれ別々に割引切符を選択します。購入は、えきねっとから一括で可能です。この場合、特急トクだ値14とトクだ値21の組み合わせが最安値で、10,700円です。また、学割切符も利用できます。

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人)、札幌から青森への旅行を例に取り上げます。

特急北斗
E4系北海道新幹線
札幌⇔特急北斗号⇔新函館北斗
⇔北海道新幹線⇔新青森
⇔奥羽本線⇔青森
すべて込み
20,000円~
別々に予約した場合
特急:16,280円x2
ホテル:5,000円~
合計:37,560円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

このツアーの場合は、最安値20,000円です。これらを別々に予約すると37,560円、差額にすると17,560円も安くなります。これは1人で1泊の料金なので、人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金は増えます。また、ホテルの料金は5,000円としていますが、これより高いホテルに宿泊すれば料金は増えます。料金もさることながら、ホテルと交通費を一括で予約できるので、別々に予約する手間を減らせます。

札幌青森のツアーを検索する

飛行機(格安航空券)新千歳空港経由

LCC,格安航空券札幌駅⇔快速エアポート
⇔新千歳空港⇔ANA・JAL
⇔青森空港
⇔空港連絡バス⇔青森駅
快速 :1,180円(自由席)
飛行機:9,940円~
空港バス:860円
合計:11,980円
快速:約40分
飛行機:約45分
空港バス:約50分
合計:
約3時間15分
*移動時間の合計は、移動時間に待ち時間を+1時間入れた時間を表示

次に飛行機を見ていきます。飛行機の場合、ANA・JALを利用します。1日あたり5便、朝~夕まで運行されており、どの時間でも比較的利用しやすいのが特徴です。格安航空券は9,940円が最安値ですが、日によってこの価格は変動するため、これより高くなる日もあります。移動時間は約3時間15分ですが、飛行機の移動時間は短く、45分です。飛行機は札幌の中心に近い丘珠空港ではなく、千歳空港発着ですので、空港と駅間の鉄道やバスの乗車時間の方が長くなります。

もっとも、空港からレンタカーを借りる、別の路線に乗り換えて他の都市へ向かう場合はその限りではなく、快速エアポートの時間が無くなり、北海道まで2時間30分程度で行ける計算になります。

新千歳青森間の航空券を検索する

シルバーフェリー・青い森鉄道(八戸経由)

札幌+盛岡なかよしきっぷ
大洗フェリー
札幌駅⇔中央バス⇔苫小牧西FT
⇔シルバーフェリー⇔八戸港
⇔シャトルバス⇔八戸駅
⇔青い森鉄道⇔青森駅
北海道バス:1,580円
八戸バス:550円
青森・苫小牧
てつなかきっぷ
(2等運賃込み)
合計:9,330円~
*上り:
21:15→04:45
下り:

22:00→06:00
*時刻はフェリーの出発、到着時刻を表示。高速バス・シャトルバスはフェリーの出発時刻、到着時刻に合わせて運行。

次にフェリーを見ていきます。このルートは、札幌苫小牧間を高速バス、八戸青森間を在来線、苫小牧八戸間をシルバーフェリーを利用して移動するルートです。このルートでは、苫小牧青森間を通して利用できる「てつなかきっぷ」(7,200円)が、青い森鉄道から販売されており、これを利用することで、バスの運賃と合わせて9,330円で移動できます。この料金は2等(雑魚寝部屋)の料金が含まれていますが、追加で料金を払うことで、2等寝台や個室に変更できます。なおこの切符には、八戸駅とフェリーターミナル間の料金は含まれていないので、この区間については別途支払う必要があります。また、札幌と苫小牧についても、別途バス運賃を支払う必要があります。フェリーは1日あたり4便運行されていますが、移動については、あらかじめ乗車する船が指定されており、上記の時刻通り、夜に出発、朝に到着するフェリーに乗船します。八戸のシャトルバスは、フェリーの乗船、下船に合わせて運行されており、八戸駅とフェリーターミナルの接続は問題ありません。ただし、八戸青森間のダイヤは考慮されていないので、待ち時間が発生することもあります。

このルートは、交通費が安いことに加えて、船内で1泊しながら移動ができる夜行バスのようなメリットがあります。さらに、船内では横になって寝られ、入浴、食事もでき、ホテル代を節約できるメリットもあります。てつなかきっぷの詳細は下記のサイトから確認できます。

青森・苫小牧てつなかきっぷの詳細はこちら

まとめ

以上をまとめると、交通費の点では、てつなかきっぷを利用したシルバーフェリーで移動するルートが、もっともコストパフォーマンスが良いです。移動時間の面では飛行機が優勢であり、移動時間の長い鉄道は劣勢です。5時間も鉄道で移動するのは、さすがに大変でしょう。もっとも、トクだ値を利用すれば、10,700円で飛行機よりも安く移動できる点、千歳空港札幌間の移動がない点を踏まえると、全く選択肢には入らないわけではありません。北海道新幹線が全線開業すれば、この利便性が大幅に改善し、移動時間が短縮、鉄道での移動がメインになると思われます。

移動手段比較早見表

移動手段通常運賃最安値運賃移動時間備考
鉄道16,280円10,700円5時間10分最安値は特急券トクだ値14
+新幹線のトクだ値21
ツアー7,500円~———-運賃は
ホテル代5,000円を引いて
片道の運賃で計算
飛行機11,980円~———-約3時間15分
フェリー9,330円~———-夜発夕方着てつなかきっぷを利用