仙台は宮城県の県庁所在地であり東北地方唯一の政令指定都市です。青森は青森県の県庁所在地であり、本州の北端に位置しています。両都市間は約280km離れており、移動手段は、新幹線・高速バスの2つがあります。ここでは、それぞれの移動手段を比較してみていきます。
東北新幹線
![]() | 仙台⇔東北新幹線はやぶさ ⇔新青森⇔奥羽本線⇔青森 | 指定席 グリーン グランクラス | 11,420円 15,080円 22,080円 | 1時間46分 |
はじめに鉄道を見ていきます。両都市間は、東北新幹線はやぶさを利用します。新青森駅は市街地から離れた場所にあるので、新青森青森間は、在来線である奥羽本線を利用します。運賃は指定席で11,420円、はやぶさには自由席がないので、最安値は指定席の料金になります。なお、やまびこ号は盛岡止まりなので、以北の移動には利用できず、はやぶさ号一択になります。移動時間は、はやぶさ号で1時間46分です。はやぶさにはいくつかのパターンがあり、速達型で盛岡のみに停車する列車、盛岡以北は複数の駅、または各駅のタイプの列車があり、移動時間は列車のタイプによって上下します。運行本数は1時間辺り1~3本で、多くはありません。
新幹線には割引切符もあります。主にネットで予約できる切符で、以下が利用できます。
トクだ値1 | 指定席 | 10,650円 | 1日までの購入。5~10%割引 ICカードでのみ利用可能。 |
トクだ値14 | 指定席 | 8,600円 | 13日までの購入。25~30%割引 ICカードでのみ利用可能。 |
新幹線 eチケット | グランクラス グリーン 指定席 | 22,070円 15,070円 11,410円 | ICカードのみで乗車可能。 |
JREPOINT アップグレード | グランクラス グリーン | 11,410円 11,410円 | 3,000~8,500ポイント使用 |
学生割引 | グランクラス グリーン 指定席 | 20,800円 13,800円 10,140円 | 学割証明必要。 |
この中で一番安いのは、トクだ値14で10,000円を下回ります。次が学割、トクだ値1の順です。JRPOINTアップグレードは、溜めたポイントを利用して、グリーン席、グランクラスの座席を指定席料金と同じ値段にするものです。
ツアー(JR新幹線)
![]() | 仙台駅⇔東北新幹線⇔新青森駅 ⇔奥羽本線⇔青森駅 | ツアー価格: 25,500円 | 個別に予約した場合: 交通費:11,420円x2 ホテル:5,000円 合計:27,840円 |
次にJR新幹線とホテルがセットになったツアーを見ていきます。これは1泊する場合で、仙台から青森のツアーの例です。ツアー価格は最安値で25,500円で、個別に予約した場合よりも2,340円安くなり、片道あたりの運賃を計算すると、10,250円になります。この価格は、最安値のツアーと安いビジネスホテルの5,000円を比較したものであり、高いホテルになれば、これよりも値段が高くなります。ツアーは、ホテルと交通手段を一括で予約できるので、手間を省きたい場合には良い選択肢です。
高速バス
![]() | 仙台駅前⇔ブルーシティ号 ⇔高速黒石・高速浪岡・青森駅 | 5,800円~7,500円 | 約4時間50分 |
次に高速バスを見ていきます。両都市間はブルーシティ号が運行しています。仙台駅発着で、途中、黒石・浪岡に停車し、青森駅を発着とします。運賃は5,800円~7,500円で、日によって販売価格が変わる変動制を採用しています。移動時間は約4時間50分、この所要時間は、渋滞や気候、道路状況によっては遅れることもあります。運行本数は少なく、1日2便、朝と夕方のみです。かつては日中に運行する便もありましたが、減便されてしまいました。
鉄道に比べ、移動時間は長くなるものの、交通費が安いうえに、乗り換えがなしで移動できるのがメリットです。運賃については新幹線の半分以下の値段です。
まとめ
以上をまとめると、運賃が安いのは高速バス、移動時間の短さでは新幹線です。
新幹線の場合、運賃が高いのでトクだ値を利用して安い切符を購入するのがお勧めで、特に14日前購入のものは8,650円で、高速バスの最高値運賃の7,500円との差額は1,000円以下です。以下に移動手段の比較表を掲載しておきます。
移動手段 | 通常運賃 | 最安値運賃 | 移動時間 | 備考 |
新幹線 | 11,420円 | 8,650円 | 1時間46分 | 最安値はのお先にトクだ値14 |
ツアー | 10,250円 | 〃 | 運賃は、ホテル代金(5,000円) を引いた片道辺りの運賃 | |
高速バス | 5,800円~7,500円 | 4時間50分 |