仙台市は宮城県の県庁所在地であり、東北地方の中心都市でもあります。新潟市は新潟県の県庁所在地であり、両都市はともに政令指定都市です。両都市間は約160km離れており、移動手段は、新幹線・高速バスの2つがあります。ここでは、それぞれの移動手段を比較してみていきます。
なお、仙台新潟間には、トキエアの航空便(LCC)が運行されていましたが、2025年5月現在では廃止されています。また、鉄道ルートとしては、新潟郡山間を在来線、郡山仙台間を新幹線で移動するルートもありますが、移動時間が長く、乗り換えも複数あるため、お勧めできません。
東北・上越新幹線
![]() ![]() | 仙台⇔東北新幹線はやぶさ・やまびこ 大宮⇔上越新幹線⇔新潟 | 自由席 指定席 グリーン グランクラス | 18,390円 19,450円 26,770円 33,070円 | 2時間52分 |
はじめに鉄道を見ていきます。両都市間は、東北・上越新幹線を利用します。方向が異なるルートになるため、途中大宮駅で、別の新幹線に乗り換えて移動します。運賃は自由席で18,390円、東北新幹線で「はやぶさ」を利用する場合は、自由席がないので指定席を利用することになります。移動時間は、速達のはやぶさ号・とき号で2時間52分です。東北新幹線を「やまびこ」で移動する場合は、停車する駅数が増えるため、3時間以上の時間がかかります。運行本数は、東北新幹線は1時間辺り4~6本で、上越新幹線は1時間辺り1~3本と充実しています。
新幹線には割引切符もあります。主にネットで予約できる切符で、以下が利用できます。
トクだ値1 | 指定席 | 18,410円 | 1日までの購入。5~10%割引 ICカードでのみ利用可能 |
トクだ値14 | 指定席 グリーン | 14,330円 19,450円 | 13日までの購入。25~30%割引 ICカードでのみ利用可能 |
トクだ値21 | 指定席 | 10,230円 | 20日までの購入。50%割引 ICカードでのみ利用可能 |
JREPOINT アップグレード | グランクラス グリーン | 20,480円 20,480円 | 3,000~8,500ポイント使用 |
学生割引 | グランクラス グリーン 指定席 自由席 | 31,110円 24,810円 17,490円 16,430円 | 学割証明必要。 |
この中で一番安いのは、トクだ値21です。この区間のえきねっとの割引切符を購入する場合、新潟大宮間・大宮仙台間を分けて購入する必要があります。この場合、一度改札を出る必要がありますが、eチケットの場合、乗車券を通しで購入し(仙台新潟間)、改札を出ると、その乗車券は無効になってしまうからです。割引なしで、特急券も通しで購入する場合は乗り換えるだけですが、そうでない場合は注意が必要になります。
高速バス
![]() | 仙台駅・広瀬通り⇔WEライナー ⇔新潟駅・万代シティセンター | 5,400円~6,000円 | 約4時間15分 |
次に高速バスを見ていきます。両都市間はWEライナーという高速バスが1日あたり3本運行しています。かつては5便運行していましたが、現在は減便されています。新潟市と仙台市以外に途中に停車するバス停はなく、両都市間を短距離で結びます。新幹線が大宮まで大回りするのに対して、バスは磐越道・東北道を経由して移動します。運賃は5,400円が最安値で、日によって変動します。移動時間は約4時間15分ですが、渋滞や気候変動で遅れることがあります。交通量の少ない区間を走行するので、頻繁に遅れることはないですが、冬季は天候の悪化で遅れることはあるでしょう。
まとめ
以上をまとめると、運賃が安いのは高速バス、移動時間の短さでは、大回りルートとしても新幹線です。新幹線はトクだ値が購入できれば、10,230円で移動できるものの、大宮で分割購入が必要であり、一度改札を出なければならないなど、手間が増えます。普通に交通費を節約するのであれば、高速バスを利用した方が、無駄な手前がかからないので良いでしょう。
移動手段比較早見表
移動手段 | 通常運賃 | 最安値運賃 | 移動時間 | 備考 |
新幹線 | 18,390円 | 10,230円 | 2時間52分 | 最安値はお先にトクだ値21 大宮で乗り換え |
高速バス | 5,400円~6,000円 | 4時間15分 |