ここでは東京青森間の移動について複数の交通手段を比較していきます。東京青森間は約720km離れており、移動手段は、東北新幹線・高速バス(夜行バス)・飛行機を利用する3つの手段があります。ここでは上記3つの移動手段を比較していきます。
JR東北新幹線はやぶさ
![]() | 東京駅⇔東北新幹線はやぶさ ⇔新青森駅⇔奥羽本線⇔青森駅 | グランクラス グリーン 指定席 | 30,740円 23,740円 17,670円 | 移動時間:3時間37分~ |
はじめに東北新幹線を見ていきます。東北新幹線は「はやぶさ」を利用して移動します。運賃は最安値の指定席で17,670円です。「はやぶさ」には自由席がありませんので、指定席が最安値の料金になります。割引切符は以下の切符が利用できます。
トクだ値1 | 指定席 | 16,780円 | 当日までの購入。5~10%割引 ICカードでのみ利用可能。 |
トクだ値14 | 指定席 | 13,280円 | 13日までの購入。25~30%割引 ICカードでのみ利用可能。 |
トクだ値21 | 指定席 | 8,920円 | 20日までの購入。50%割引 ICカードでのみ利用可能。 |
新幹線eチケット | グランクラス グリーン 指定席 | 30,730円 23,730円 17,660円 | ICカードのみで乗車可能。 |
JREPOINT アップグレード | グランクラス グリーン | 17,660円 17,660円 | 3,500~8,500Point使用 |
金券ショップ | グリーン 指定席 | 18,750円 14,610円 | |
学生割引 | グランクラス グリーン 指定席 | 28,670円 21,670円 15,600円 | 学割証明必要。 |
一番安いのはトクだ値21で、運賃は10,000円を下回ります。次が2週間前に購入できるトクだ値14、金券ショップの切符の順番です。eチケットは、通常の切符に比べて10円しか安くなりません。JREPOINTアップグレードは、グリーン席やグランクラスの運賃が割引になる切符です。
移動時間は最速のはやぶさ号で、3時間37分です。最速列車の停車駅は、東京・上野・大宮・仙台・盛岡のみです。列車によっては八戸に停車、盛岡以北が各駅になるタイプもあります。また、上野駅を通過する列車もあります。運行本数は1時間辺り1~2本程度で、決して本数は多くありません。東北新幹線の多くは仙台、盛岡止まりの列車が占めます。
新幹線+宿泊パックツアーを利用する
東京もしくは青森で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い価格です。具体的にどの程度安くなるのか?例をあげていきます。ホテルの料金は安いビジネスホテル5,000円と仮定します。これより高いホテルの場合は、ツアーの料金も高くなります。
![]() | 東京駅⇔東北新幹線はやぶさ ⇔新青森駅⇔奥羽本線⇔青森駅 (往復・ホテル1泊) | すべて込み 30,900円~ | 別々に予約した場合 新幹線:17,670円x2 ホテル:5,000円~ 合計:40,340円~ |
このツアーの場合は、最安値が30,900円からあります。これらを別々に予約すると40,340円、差額にすると9,440円も安くなります。新幹線の往復運賃は、指定席料金で計算していますが、ツアー料金を片道当たりの料金で算出(往復/2-5000)していくと、12,950円です。これは、トクだ値14よりも安い運賃です。安さもメリットですが、ホテルと交通手段を同時に予約できるため、別々に予約する手間が省けます。
高速バス(夜行バス)
![]() | 東京駅・バスタ新宿・上野駅 ・さいたま新都心 ⇔パンダ号上野線⇔弘前BT・青森駅 ・青森フェリーターミナル | 4,500円~ 6,500円~ | 19~20時発6~7時着 |
![]() | 東京駅鍜治橋⇔オリオンバス ⇔弘前駅・青森駅 | 4,200円~ | 19~22時発7~9時着 |
![]() | 横浜駅・バスタ新宿⇔さくら高速バス ⇔弘前駅・青森駅 | 8,000円~ | 20~22時発8~9時着 |
![]() | 東京駅・バスタ新宿・大宮駅 ⇔JAMJAMライナー⇔弘前駅・青森駅 | 6,200円~ | 19~22時発7~8時着 |
![]() | TDL・東京駅⇔ドリーム号⇔ 盛岡駅東口・青森駅 | 5,000円~ | 20~22時発6~8時着 |
![]() | TDS・バスタ新宿・さいたま新都心 ⇔MEX青森⇔弘前駅・青森駅 ・青森フェリーターミナル | 4,400円~ | 18~22時発6~9時着 |
つづいて高速バスを見ていきます。東京青森間は複数のバス会社が運行しており、運行本数は充実しています。すべて夜行便で、日中に運行するバスはありません。かつては昼行便がありましたが、廃止されてしまいました。18時~23時の夜に出発し、次の日の6~9時頃に到着します。距離が長いので、夜の出発時刻は早め、また朝の到着時刻が遅めの傾向にあります。値段は最安値で4,000円です。バス会社によって値段は異なり、高いバスもありますが、安いバスは4列シートなど快適性が低く、高いバスは、3列独立シートで快適性が高い傾向があります。土日・祝日は値段が上がり、バスによっては10,000円を超える場合もあります。夜行バスは1泊宿泊する形になるため、これには宿泊費も含まれる形になります。ホテルに泊まる必要がない分、これらの価格はとてもコストパフォーマンスが高いと言えます。
停車するバス停は、東京駅・バスタ新宿、TDL(東京ディズニーランド)・TDS(東京ディズニーシー)、また一部のバスはさいたま新都心・横浜駅に停車します。青森側は、いずれも青森駅に停車、大部分は弘前駅にも停車、一部のバスは青森フェリーターミナルにも停車し、青函フェリーと接続し、函館方面へも、スムーズに移動できるようなダイヤになっています。
飛行機
![]() | 東京駅⇔山手線・モノレール ⇔羽田空港(浜松町駅経由) 名古屋飛行場⇔飛行機⇔青森空港 ⇔空港シャトルバス⇔青森駅 | 東京鉄道:670円 飛行機:9,800円~ 青森バス:860円 合計:11,330円~ | 東京鉄道:約30分 飛行機:1時間10分 青森バス:約40分 合計:約3時間20分 |
最後に飛行機を見ていきます。飛行機は、JALが羽田青森間を運行しています。成田発着の飛行機はありません。運行本数は1日6便で、朝・昼・夕どの時間帯も利用できます。運賃は最安値のもので9,800円、空港連絡バスも含めた運賃の合計は11,330円です。これは最安値の航空券で、直近の航空券を予約するともう少し高くなり、混雑シーズンになると、新幹線よりも高くなる日もあるでしょう。移動時間は、待ち時間の+1時間を含めて3時間20分です。新幹線と比較すると、あまり差はなく、こちらの方が若干速いです。ただし、待ち時間や乗り換えによって上下するので、実質的にはほぼ同じと考えてよいでしょう。
乗り換えが複数回あることがデメリットになりますが、新幹線でも新青森駅で乗り換えがあるので、乗り換え自体はデメリットにはならないと思われます。
まとめ
以上をまとめると、一番交通費が安いのは高速バスです。最安値で4,000円程度、これに宿泊費も含まれるのは大きいです。移動時間の面では、飛行機と鉄道ほぼ互角であり、所要時間で優劣はつけられません。交通費の面では新幹線よりも格安航空券の方が安いですが、航空券の価格変動とトクだ値の割引切符を考慮すると、こちらも優劣がつけがたいです。
移動手段比較早見表
移動手段 | 通常運賃 | 最安値運賃 | 移動時間 | 備考 |
東北新幹線 | 17,670円 | 8,920円 | 3時間37分~ | 最安値はトクだ値14 |
ツアー | 12,950円 | ———- | 〃 | 運賃は、ホテル代5,000円を引いて 片道の運賃で計算 |
夜行バス | 4,200円~ | ———- | 夜発朝着 | 車内で宿泊。宿泊費込み |
飛行機 | 11,330円 | ———- | 約3時間20分 |