ここでは関西と沖縄(那覇)の移動について、移動手段を比較していきます。沖縄へは陸路の移動手段がないため、空港のみなります。かつては大阪港と那覇港を結ぶフェリーも運行されていましたが、現在、旅客船は運行していません。2017年に廃止されてしまいました。飛行機の場合、伊丹発着、関空発着、神戸空港発着の3つがあり、それぞれ比較できます。ここでは京都、大阪、神戸の3都市を拠点として、那覇空港への移動手段を比較していきます。
伊丹空港⇔新千歳空港
![]() | 伊丹空港⇔ANA・JAL⇔那覇空港 | 約11,910円~ | 約2時間5分 |
京都発着 | 京都駅⇔伊丹空港線⇔伊丹空港 | 1,340円 合計:13,250円~ | 約1時間 合計:約4時間5分 |
大阪発着 | 大阪駅⇔伊丹空港線⇔伊丹空港 | 650円 合計:12,560円~ | 約45分 合計:約3時間50分 |
神戸発着 | 三宮駅⇔伊丹空港線⇔伊丹空港 | 1,070円 合計:12,980円~ | 約50分 合計:約3時間55分 |
はじめに、伊丹空港の飛行機を利用するルートを見ていきます。この場合、JAL・ANAの航空便を利用します。運行本数は1日5便、朝から夕方まで運行されています。航空券自体の価格は安いもので11,910円からです。伊丹空港までのバスを利用しても、14,000円を超えません。ただし、安い航空券は多くないため、全体的には15,000円以上の航空券が目立ちます。移動時間は、待ち時間+1時間を考慮すると、約4時間です。沖縄の場合、距離が離れているため、飛行時間が長いのが特徴です。いずれの都市からも、バスの乗車時間に大きな差がありません。なお、大阪モノレールや阪急、京阪などの私鉄を利用することで、さらに安く移動できますが、乗り換えが複数発生するため、土地勘のない人には不向きです。そのため、ここでは乗り換えのない空港バスの利用を前提としました。京都、大阪、神戸のいずれからも、バスが高頻度で運行されているので便利です。
関西国際空港⇔新千歳空港
![]() | 関西空港⇔Peach・Jetstar・ JAL・ANA⇔新千歳空港 | 約6,780円~ | 約2時間20分 |
京都発着 | 京都駅⇔特急はるか⇔関西空港 | 3,110円 合計:9,890円~ | 約1時間26分 合計:約4時間46分 |
大阪発着 | 大阪駅⇔特急はるか⇔関西空港 | 2,410円 合計:9,190円~ | 約50分 合計:約4時間10分 |
神戸発着 | 三宮駅⇔関西空港線(バス) ⇔関西空港 | 2,200円 合計:8,980円~ | 約1時間15分 合計:約4時間35分 |
次に、関空発着の飛行機を見ていきます。関空にはピーチ、ジェットスターのLCCが1日6便発着しています。こちらも、運行本数が多く充実しており、さらにJAL・ANAも5便運行されています。LCCは第二ターミナルを利用するのに対して、JAL・ANAは第一ターミナルを利用するため、後者は国際線への乗り継ぎで利用する人が多いと見られます。LCCを利用すれば、最安値の航空便で6,780円から利用でき、特急やバスの運賃を合わせても、9,000円~10,000円で移動できます。もっともこの料金は、受託手荷物・座席予約料金・食事・その他キャンセル時の返金などを含まない、最安値のプランを利用した場合です。追加料金を考慮するともう少し高くなり、10,000円は超えるでしょう。ただし、それでもJAL・ANAと比べれば安いのは言うまでもありません。
移動時間は、大阪発着が4時間10分で、京都は、特急の移動時間が長いために約4時間46分、神戸も同様に、高速バスで約4時間35分です。空港と主要駅とが離れているため、全体的に伊丹空港よりも移動時間が長くなる点が特徴です。
なお、空港までの移動手段は、上記のルートが最安値ではなく、最速の移動手段を取り上げました。移動時間にかかわらず、安くしたいのであれば、京都と大阪は高速バス、または在来線を利用、神戸は、在来線、または神戸空港へのフェリーを利用するルートもあります。これは別ページで解説します。
神戸空港⇔新千歳空港
![]() | 神戸空港⇔Skymark・ソラシドエアー ・ANA⇔新千歳空港 | 約9,640円~) | 約2時間10分 |
京都発着 | 京都駅⇔JR快速線⇔三宮 ⇔ポートライナー⇔神戸空港 | 1,450円 合計:11,090円~ | 約1時間18分 合計:約4時間28分 |
大阪発着 | 大阪駅⇔JR快速線⇔三宮 ポートライナー⇔神戸空港 | 760円 合計:10,400円~ | 約50分 合計:約4時間 |
神戸発着 | 三宮駅⇔ポートライナー ⇔神戸空港 | 340円 合計:9,980円~ | 約20分 合計:約3時間30分 |
最後に、神戸空港発着の飛行機を見ていきます。神戸空港には、スカイマーク、ソラシドエアー、ANAの3社が、神戸那覇間を運行しています。運行本数は1日7便、こちらも朝から夕方まで利用できます。ANAの航空便については、すべてがソラシドエアーとの共同運行です。運賃は安いもので9,640円、空港までの鉄道の運賃を含めると、9,980円~11,090円です。移動時間は、神戸発着は短く、待ち時間を+1時間含めても3時間30分、大阪は4時間、一方で、京都は約4時間28分かかります。京都と大阪からは、JRの快速を利用して神戸まで移動します。この区間に特急は運行されておらず、京都については高速バスも運行されていないので、これが最速の移動手段です。ただし、常に混雑しおり、着席は難しいでしょう。大阪と神戸空港間は、乗り換えなしで1,000円の高速バスが利用できるので、そちらもありでしょう。
比較すると、交通費、移動時間とともに神戸の安さ、短さが際立ちます。安い航空券が利用できるのであれば、わざわざ、伊丹や関西空港まで行く必要はないでしょう。
まとめ
いずれの都市からでも、移動時間の短さでは伊丹が優勢であり、航空券の安さではLCCが就航する関西国際空港が優勢です。神戸については、市内にある神戸空港からの航空便が最短ですが、交通費については、それでも関空のLCCが有利でしょう。もっともスカイマークやソラシドエアーでも安い航空券が購入できれば、関空よりも優勢になることはあるかもしれません。運行本数については、伊丹、関空どちらも大きな差がないので、どの空港が突出して便利ということはありません。
京都
ルート | 交通費 | 移動時間 | 備考 |
伊丹空港利用 | 13,250円~ | 4時間5分 | 空港まで高速バス |
関西空港利用 | 9,890円~ | 4時間46分 | 空港まで特急、または高速バス |
神戸空港利用 | 11,090円~ | 4時間28分 | 空港までJR在来線 |
大阪
ルート | 交通費 | 移動時間 | 備考 |
伊丹空港利用 | 12,560円~ | 3時間50分 | 空港まで高速バス |
関西空港利用 | 9,190円~ | 4時間10分 | 空港まで特急、または高速バス |
神戸空港利用 | 10,400円~ | 4時間 | 空港までJR在来線 |
神戸
ルート | 交通費 | 移動時間 | 備考 |
伊丹空港利用 | 12,980円~ | 3時間55分 | 空港まで高速バス |
関西空港利用 | 8,980円~ | 4時間35分 | 空港まで高速バス |
神戸空港利用 | 9,980円~ | 3時間30分 | ポートライナーを利用 |