東京福島・郡山間の移動（東北新幹線・高速バスを比較する）

ここでは福島県（中通り）と東京間の都市間移動の交通手段を比較していきます。起終点を郡山駅および福島駅、東京駅及び新宿として見ていきます。東京福島間は、約200ｋｍ～250ｋｍあります。移動手段は、東北新幹線・昼行バス・夜行バスがあります。なお、東北本線の在来線を利用する手段もありますが、移動に時間がかかりすぎるのと、運行本数が少なすぎるのでここでは除外します。これら移動手段を大まかに比較すると以下のようになります。

運賃：　夜行バス≦昼行高速バス＜東北新幹線

移動時間：東北新幹線＜昼行高速バス＜夜行バス

東北新幹線やまびこ・なすの

	東京駅⇔東北新幹線 やまびこ⇔福島駅	グリーン車　12,770円 指定席　　　9,110円 自由席　　　8,580円	1時間21分～1時間42分
	東京駅⇔東北新幹線 やまびこ・なすの⇔郡山駅	グリーン車　12,000円 指定席　　　8,340円 自由席　　　7,810円	やまびこ1時間18分 なすの　1時間31分

はじめに新幹線についてみていきます。新幹線の場合、東北新幹線やまびこ号、及びなすの号で郡山・福島まで行きます。郡山までは最安値で7,810円、福島までは8,580円になります。上記の運賃は下記の割引切符を利用することでさらに安くすることができます。

割引切符　東京郡山間

郡山の場合、運賃の幅は5,680円～14,950円になります。最安値はお先にトクだ値の5,680円、次が学生割引の6,990円、次がえきねっとトクだ値の7,320円になります。

割引切符　東京福島

福島の場合、運賃の幅は6,220円～15,720円になります。最安値は同様に、お先にトクだ値の6,220円、次が学生割引の7,610円、次がえきねっとトクだ値の8,010円になります。いずれもお先にトクだ値の切符が購入できれば大幅に安くなります。それ以外でも当日購入可能のえきねっとトクだ値を利用すれば、指定席でも安い切符で乗車できます。

移動時間は郡山・福島いずれも1時間20分～45分程度になります。東京福島間の方が距離があるにもかかわらず、移動時間が同じなのは、停車駅の少ないやまびこ号があるからです。それを利用することで1時間20分程度の所要時間になります。郡山駅までは各駅のなすの号も利用できます。各駅でも移動時間は2時間を下回り、1時間40分程度、最速のやまびこで1時間20分程度になります。やまびこの運行本数は、いずれの駅も1時間辺り2本～4本になります。比較的時間の融通は利きやすいです。なお、郡山・福島いずれも、山形行きのつばさ号が停車します。ただし、なすの号に関しては1日数本程度と少ないので、福島方面への移動はやまびこ号がメインになるでしょう。

新幹線+宿泊パックツアーを利用する

東京もしくは福島で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用することができます。福島のホテルに一泊するツアーの例をあげて見ていきます。

東京駅⇔東北新幹線 ⇔福島駅（往復・ホテル1泊）

すべて込み 15,900円～

別々に予約した場合 交通費：8,580円ｘ2 ホテル：5,000円～ 合計：22,160円～

ツアーはこちらを参考にしました。ツアーは、一番安いもので15,900円からあり、別々に予約した場合の22,160円と比べると6,260円安くなる計算になります。この値段はお先にトクだ値の往復料金（11,360円）+ホテルと比較しても、こちらが安い料金になります。

高速バス（昼行バス）

	バスタ新宿・王子駅⇔あぶくま号 ⇔白河・須賀川・郡山駅 ・二本松・福島駅東口	福島 3,920円～5,500円 郡山 3,360円～4,750円	福島：5時間14分 郡山：4時間22分
	バスタ新宿⇔ウィラー ⇔福島駅西口（仙台へも停車）	福島 2,800円～3,100円	福島：4時間45分

次に日中に運行する高速バスを見ていきます。日中にはJRバスが運行する「あぶくま号」と、ウィラーエクスプレスの運行するバスが運行されています。いずれも新宿が起終点で、東京駅発のバスはありません。運賃は福島の場合は2,800円～5,500円、郡山の場合は3,360円～4,760円になります。比較すると、ウィラーエクスプレスの方が安いです。

移動時間は、いずれも4時間～5時間となります。運行本数はあぶくま号は1日あたり７～8本、ウィラーエクスプレスは1日2本のみです。このうち、郡山ほか、白河（西郷BS)、矢吹（矢吹泉崎BS）、須賀川（須賀川営業所）、二本松BSなど、県内の主要都市に停車するのはあぶくま号のみです。

比較すると、福島市以外が出発・目的地の場合はあぶくま号を利用するのが便利です。一方で、福島市が目的地の場合はウィラーエクスプレスを利用した方が安く早いです。あぶくま号の場合、5時間以上かかるのに対して、ウィラーエクスプレスは途中の停車駅がないため、4時間45分で移動できるためです。もっとも運行本数が少ないので、時間の融通を利かせたいのであれば、あぶくま号一択になるでしょう。

高速バス（夜行バス）

	ディズニーランド・東京大手町 バスタ新宿・池袋⇔ウィラー ⇔福島駅西口（仙台も停車。）	2,800円～4,500円	22・23時発～4時着
	羽田空港・バスタ新宿⇔ JAMJAMライナー⇔福島駅西口	3,000円～5,300円	23・24時発～5時着
	東京駅・上野駅・浅草駅 ⇔レインボー号⇔福島駅東口 （山形方面も停車。）	4,400円～4,900円	23時発～4時着
	ディズニーランド・東京駅 ⇔ドリーム号⇔ 郡山駅・福島駅東口	福島4,200円～6,400円 郡山3,500円～5,400円	22時・23時発 ～5時・6時着

次に夜行バスも見ていきます。夜行バスは4社が運行しています。このうち、ドリーム号以外は仙台・山形発着のバスが途中福島駅に停車する形になります。福島・郡山発着の高速バスはドリーム号のみになります。運賃の幅は2,800円～6,400円になりますが、全体的にはJAMJAMライナーとウィラーの運賃が安い傾向にあります。移動時間は夜の23時ごろに出発し朝の4時ごろに到着するバスが多いです。福島側では、郡山方面を発着とするのであればドリーム号一択になります。一方、東京側は会社によって停車駅が異なりますが、昼行バスと異なり、東京駅・羽田空港・ディズニーランドなど、バスタ新宿以外にも停車します。これらを比較すると、運賃の安さ高さはあまり重要ではないと思います。いずれも安いですし、ホテル代1泊分を節約できるメリットがあるからです。ゆえに、目的地及び出発地によって利用するバスを選択するのが賢いと思います。

まとめ

以上をまとめると、一番コストパフォーマンスが高いのは夜行バスになり、次が昼行の高速バスになります。一方で移動時間を重視するのであれば、新幹線一択になります。新幹線でもお先にトクだ値割引を使えば、5,500円～6,200円程度で指定席を利用することができ、この場合は高速バスの一番高い運賃と同程度になります。

移動手段比較早見表（郡山）

移動手段比較早見表（福島）