東京浜松の移動手段比較(新幹線・高速バス夜行便も充実)

浜松駅前アクトタワー 東京と都市間の移動
スポンサーリンク

このページでは、静岡県西部の中心都市である浜松市と東京(東京駅・新宿駅)間の移動について比較していきます。両都市間は約260km離れており、東京大阪間のちょうど中間に位置しています。この区間の移動手段は、東海道新幹線、高速バス(昼行・夜行)の2つがあります。移動需要は多い区間なので、いずれも運行本数が多いです。おおまかに比較すると以下になります。

  • 運賃 新幹線>高速バス
  • 移動時間 高速バス>新幹線

単純に、一番早く移動できるのは新幹線で、一番安く移動できるのは高速バスです。在来線は距離が長いので、選択肢には入りません。それぞれを比較してみていきます。

JR東海道新幹線ひかり・こだま

JR東海道・山陽新幹線浜松駅⇔東海道新幹線⇔東京駅グリーン車12,500円
指定席  8,840円
自由席  7,910円
こだま1時間52分
ひかり1時間24分

最初に、新幹線で移動する場合を見ていきます。新幹線は自由席で7,910円です。ネットの会員サービス・学割・ぷらっとこだまなどを利用することで、上記料金はさらに安くすることが可能です。以下に一覧を表示します。

e特急券11,730円(グリーン車)
8,070円(指定席)
7,810円(自由席)
会員制
当時予約可能
EX予約サービス12,130円(グリーン車)
8,470円(指定席)
7,710円(自由席)
有料会員
当日予約可能
スマートEX予約サービス12,300円(グリーン車)
8,640円(指定席)
7,910円(自由席)
無料会員
当日予約可能
Ex早特17,250円(自由席)前日まで購入可能
Ex早特38,640円(グリーン)3日前までに購入可能
Ex早特77,850円(指定席)7日前までに購入可能
金券購入7,600円(自由席)
学割11,590円(グリーン車)
7,930円(指定席)
7,000円(自由席)
学割証明必要
ぷらっとこだま8,820円(グリーン車)
6,750円(自由席)
1日前まで購入可能
ドリンク引換券あり。

自由席の料金だけを見ていくと、EX予約・金券・回数券・学割・ぷらっとこだまを利用することで通常より安できます。この中でもっとも安いのは、前日までに購入できる「ぷらっとこだま」の自由席で、次が学割、Ex早特1の順です。

移動時間は、最速のひかり号で約1時間24分、各駅停車のこだま号で1時間52分です。ひかり号は停車駅が少なく、のぞみ号の通過待ちが少ない一方で、こだま号は各駅停車で、各駅の「のぞみ号」の通過待ちがあるため、この移動時間になります。

この区間の座席の混雑ですが、こだま・ひかり、いずれも利用者が多く、特にひかり号は東京駅の始発ですぐに座席を確保するか、浜松駅で乗客が下りた後にすぐに座席を確保しないと、座れないことがあります。こだま号はひかり号ほどではないものの、短距離利用者も多いので、東京に近づくにつれて徐々に混んできます。

ぷらっとこだまを検索する

ツアーを利用する。

もし、東京もしくは浜松で1泊以上宿泊するのであれば、ツアーを利用して移動する方法があります。これは、ホテルと新幹線の宿泊がセットになったプランです。一括で予約ができ、料金は別々で予約するよりも大幅に安くなります。ここでは、東京→浜松を1泊するツアーの具体例をあげて見ていきます。

JR東海道・山陽新幹線のぞみ号東京駅⇔東海道新幹線
⇔浜松駅(往復・ホテル1泊)
すべて込みで
約20,200円~
別々で予約した場合
運賃:7,910円x2
ホテル:5,000円~
合計:20,820円
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

価格は、東海道新幹線とホテル1泊を含めて20,200円です。これを別々に予約すると約20,820円になり、620円安くなる計算になります。ホテル代金は日によって異なり、またツアー価格も日によって異なります。

東京浜松のツアーを検索する

高速バス

高速バスは複数のバスがあるので、それぞれを個別に見ていきます。

東名ハイウェイバス 浜松⇔東京

高速バス・夜行バス浜松駅⇔東名ハイウェイバス
⇔東京駅八重洲口
4,300円約2時間50分
~3時間10分

東名バス(東名ライナー)は東京駅を起終点とする高速バスで、静岡以外にも東名沿線のバス停にも停車します。浜松の場合、浜松駅発着のバスが1日3便あるので、そのバスを利用します。また、東名浜松北に停車するバス停からも乗降できます。運行本数は、浜松北停車のバスの方が多いです。ただし、浜松北バス停から乗降する場合、市街地から離れているため、遠鉄の自動車学校前駅と新浜松駅間を移動する必要があります。運賃は+260円、移動時間は約30分~40分追加でかかります。

料金は通常料金で4,300円で、浜松駅・東名浜松北発着どちらも同じ料金です。なお、当該区間には、早割の割引切符は設定されていません。

移動時間は、浜松駅発着が約4時間35分、特急は名古屋駅発着のバスで、東名浜松北で乗降する場合は、約3時間55分です。後者の方が速いのは、特急バスで停車するバス停が少ないためです。前者は、浜松駅東名静岡間は各駅で、その先は、主要なバス停のみ停車します。そのため、磐田・袋井・掛川・菊川・吉田といった地域からも利用できます。

このように、起終点以外にも複数のバス停に停車するので、乗客の乗り降りが多いと、上記の時間よりも時間がかかることがあります。また、行楽シーズンや休日は渋滞によって遅れることがあります。

東京浜松間の高速バスを検索する

高速バス(渋谷新宿ライナー浜松号)

高速バス・夜行バス浜松駅・浜松インター⇔渋谷新宿ライナー
⇔東名江田・渋谷マークシティ・新宿駅
4,300円約3時間20分

次に別の高速バスを見ていきます。このバスは浜松駅発着、渋谷・新宿発着で東京駅を発着しない高速バスです。このバスは、浜松側は、浜松駅浜松インター間の浜松市内の主要バス停に停車し、東京側は東名江田・渋谷マークシティ・バスタ新宿に停車します。

料金は4,300円ですが、早割1を利用することで3,800円まで安くできます。

移動時間は約3時間20分です。東名ハイウェイバスと違う点は、途中のバス停にはほとんど停車せず、高速を降りた一般道のバス停に停車することです。バス停が多いので、乗り降りに時間がかかり、遅れることがあります。ただし、高速に乗ってしまえばノンストップなので、そこで遅れた時間を取り戻して、定刻、もしくは帝国よりも早くに到着することがあります。

運行本数は1時間あたり5本、朝・昼・夕方の時間帯に利用できます。

東京浜松間の高速バスを検索する

高速バス(夜行便)

杉崎運輸浜松駅アクトシティ浜松⇔杉崎高速バス
⇔横浜駅YCAT・東京駅
5,600円~夜22~1時発
3~6時着
Willer Express浜松駅アクトシティ浜松⇔ウィラーエクスプレス
⇔池袋サンシャイン会館・TDL
2,700円~夜23~1時発
4~6時着
遠州鉄道浜松駅・浜松IC・東名掛川⇔遠鉄バス⇔
横浜駅YCAT・虎ノ門ヒルズ・国際展示場・TDL
3,900円~夜23時発6時着
JR東海バス浜松駅・浜松IC・東名袋井・掛川駅・菊川
⇔ドリーム号⇔横浜駅YCAT・東京駅・新木馬
・TDL
4,000円~夜22~23時発
6時着
*TDLは東京ディズニーランド。

最後に、夜行バスを見ていきます。夜行バスは4便運行されています。いずれも浜松駅発着で東京23区内に停車します。東京駅に停車するのは、杉崎高速バスとJRのドリーム号のみです。それ以外では、ウィラーエクスプレスは池袋、遠鉄バスは虎ノ門・国際展示場駅に停車します。静岡側でも静岡以外で袋井、掛川などに停車するバスもあります。運賃はバス会社によって異なりますが、最安値ではウィラーエクスプレスの2,700円です。どのバスも4列シートのバスとなっています。

運賃の比較ももちろんですが、バス会社によって停車するバス停が異なるため、自分にとって一番便利なバスを選択するのが賢い方法でしょう。

東京浜松間の高速バスを検索する

高速バスの渋滞回避

高速バスのデメリットとして渋滞が発生した場合、遅れが生じる可能性があります。浜松東京間は東名および新東名高速道路を走行しますが、新東名が並行する御殿場までは交通量が分散しており、渋滞することはあまりありません。渋滞が発生しやすいのは、御殿場以東、特に大和トンネル、首都高速3号線区間です。名古屋の場合、東名本宿と名古屋の間を名鉄にすることで名古屋近郊の渋滞を回避できますが、東京の場合は、そういった有効な回避方法がありません。

公式に、首都高速で渋滞が発生した場合は用賀PAで臨時停車し、東急田園都市線へ乗り継ぎができるサービスがあります。このサービスを利用することで渋谷駅までの運賃190円を100円で利用でき、渋滞を回避できます。また、上記で紹介したバスは、全て東名江田に停車します。そのバス停から少し歩いて、あざみ野駅から東急田園都市線に乗り、渋谷方面へ出る方法もあります。もっとも、これら回避方法は、首都圏の渋滞を完全に回避する方法にはなりえません。なぜなら、渋滞が発生しやすい大和トンネルは東名江田・用賀の手前にありますし、御殿場から先で渋滞することもあるからです。さらに、東京・横浜に土地勘がないと、道に迷って、かえって時間がかかってしまうこともあります。

なお、静岡県内でも工事や事故などで渋滞することがあり、それによって遅れることもあります。

それらを踏まえると、渋滞による遅れを回避したいのであれば、そもそも高速バスを利用せず新幹線を利用するほうが得策だと思います。

まとめ

まとめると、移動時間がもっとも短いのはJR東海道新幹線の「ひかり」、一番安いのは夜行バスで日中に運行される高速バスも安く、交通費を節約できます。新幹線で交通費を節約したいのであれば、事前の予約が可能な「ぷらっとこだま」を使うことで安くできます。

移動手段比較速見表

移動手段通常料金最安値移動時間備考
東海道新幹線7,910円6,750円ひかり1時間24分
こだま1時間52分
ぷらっとこだまが最安値
ツアー7,600円~宿泊費を引いて片道の料金で計算
高速バス(日中)4,300円3,800円約3時間30分最安値は渋谷新宿ライナーの早割1
高速バス(夜行)2,700円~———夜発朝着